私たち人間は日々の生活の中で視覚から大部分の情報を得ています。そのため、視覚がない状態で周囲を知覚することはとても難しいです。
Phantom Wallsは、視覚を用いない空間知覚を実現するために音に注目して、空間的な音から体性感覚へのクロスモーダル効果を応用することで、目に見えていない壁から幻の”圧力”や”反発”のような感覚を生み出す新しい空間知覚の手法です。
Phantom Wallsではバーチャル空間に存在するスピーカーによって目に見えない壁が表現されます。複数の壁が存在していても整合性の取れた空間知覚が立ち上がるように、スピーカーの配置・音量・音のピッチに関する3 つの基本法則を構成しました。これらの法則により、聴覚の世界が構成され、聴覚の世界を聴くことにより見えない壁を知覚し避けて歩くことができます。
池田 匠 Takumi Ikeda
脇坂 崇平 Sohei Wakisaka
南澤 孝太 Kouta Minamizawa
VRSJ2023
SIGGRAPH Asia 2023
ARTBAY TOKYO 2023